2017年04月22日
スピーチ「作詞作曲 世界のみんな」
「これから何したいの?」と、聞かれるので、2年前のスピーチを貼ります。全国中高生イベント「ナキワラ」沖縄本選でのスピーチです。
ぼくの夢は二つあります。一つは、「作詞作曲 世界のみんな」という音楽をつくることです。とても大きな夢なので、ぼくが生きているあいだは難しいかもしれないけれど、いつか実現すると思います。
ぼくの夢は二つあります。一つは、「作詞作曲 世界のみんな」という音楽をつくることです。とても大きな夢なので、ぼくが生きているあいだは難しいかもしれないけれど、いつか実現すると思います。
もう一つの夢は、「We are the world」みたいにみんなの心を一つにする歌を、みんなで大合唱することです。
「作詞作曲 世界のみんな」
みなさん、こんにちは。ぼくは、鏡が丘特別支援学校中学部2年生の、印鑰理生です。ぼくの学校、鏡が丘特別支援学校には、いろいろな友だちがいて、とても楽しい学校です。
クラスの違う友だちに会えなくて、さみしい気持ちを、ぼくは、オリジナル曲にしました。CDにして、友だちに聴いてもらったら、喜んでもらえました。とても嬉しかったです。
ぼくは音楽が好きなので、いつか、音楽と福祉をつなぐ仕事ができたらいいな、と思っています。人間はみんな、歌をつくっています。歌をつくれない人はいません。その歌を、どうわかりやすく紹介して、どう伝えて、どう受けとめるか、ということが、大事だと思います。
みなさん、こんにちは。ぼくは、鏡が丘特別支援学校中学部2年生の、印鑰理生です。ぼくの学校、鏡が丘特別支援学校には、いろいろな友だちがいて、とても楽しい学校です。
鏡が丘には、いろいろなクラスがあります。教科書をつかう勉強をするクラスもあるし、自立活動という勉強をするクラスもあります。あまり言葉を話さない子もいますが、運動会などの行事で、いっしょにすごしていると、気持ちがわかるようになって、仲良くなれます。
先生も優しくて、それぞれのペースで勉強できる、すばらしい学校ですが、残念なのは、すべての休み時間が、5分しかないことです。次の授業の準備をしたり、トイレに行ったりするうちに、休み時間が終わってしまいます。だから、クラスの違う友だちとは、あまり会えません。
ぼくのクラスが授業していると、他のクラスから、楽しそうな笑い声や歌声が聞こえてくることがあります。そういうとき、ぼくは「みんなといっしょにいたいなあ」と、とても残念に思います。ぼくは、みんなと過ごす時間が、もっとほしいです。
クラスの違う友だちに会えなくて、さみしい気持ちを、ぼくは、オリジナル曲にしました。CDにして、友だちに聴いてもらったら、喜んでもらえました。とても嬉しかったです。
ぼくは音楽が好きなので、いつか、音楽と福祉をつなぐ仕事ができたらいいな、と思っています。人間はみんな、歌をつくっています。歌をつくれない人はいません。その歌を、どうわかりやすく紹介して、どう伝えて、どう受けとめるか、ということが、大事だと思います。
鏡が丘には、大きな声を出す子もいます。たまたま言葉としてはわからなくても、気持ちが音になっているから、歌といえると思います。
手をバンバン叩く、友だちもいます。声を出すのが難しい友だちもいます。そういう友だちも、歌をつくっています。心臓の音とか、呼吸の音とか、人間は必ず、音を出しています。それは、みんな、音楽だと思います。
心拍や、呼吸の反応や、脳波を分析して、音とリズムに変えることで、その子の気持ちを受けとめて、わかりやすく表現する機械があるといいな、と思います。ぼくは、みんなの気持ちを音楽にして、どんな子でも、思いが伝えられるシステムを作りたいです。
人間は、無限の可能性をもっていて、心の底から人を感動させる音楽を作ることができると思います。鏡が丘の友だち一人ひとりが、自分の思いを歌にして、それをみんなで大合唱して、みんなで一つの音楽を作れたらいいな、と思っています。
そして、ぼくには、もっと大きな夢があります。それは、亡くなった人の魂の心も、これから生まれる人の魂の心も、歌にしたいということです。鳥のさえずりや、虎のほえる声も入れて、ひとつの歌として表したいです。木、草、石、海、空のように、自然のきれいな歌、それから、台風の力強い風の音も、その歌には入れたいです。
そして、ぼくには、もっと大きな夢があります。それは、亡くなった人の魂の心も、これから生まれる人の魂の心も、歌にしたいということです。鳥のさえずりや、虎のほえる声も入れて、ひとつの歌として表したいです。木、草、石、海、空のように、自然のきれいな歌、それから、台風の力強い風の音も、その歌には入れたいです。
あと、ぼくは、人間がつくったものにも、魂があると思います。たとえば、シーサー、ぬいぐるみ、作られている途中の、これからがんばってシーサーやお皿になろうとしている、陶芸の土にも、魂があります。そういった「もの」たちにも、きちんと話しかけて、その心の声を一つひとつ聴くべきだと、ぼくは思います。
動物も、神さまも、世界中の人々の気持ちも、みんなそろった、世界がひとつになった音楽を、ぼくは、作りたいです。それは、「作詞作曲 世界のみんな」という、歌になります。
ぼくは、言葉の壁のない、音楽をつくりたいです。ぼくは、だれもがわかる言葉を、開発して、それを歌詞にしたいです。障がいのない人も、障がいのある人も、後生(ぐそー)に帰ってしまった人も、これから生まれてくる魂の人も、世界のみんなが、気持ちよく歌えるような歌を、歌いたいです。
世界中の音楽のジャンルを、すべてミックスして、だれもが参加できて、みんなの気持ちが一つになる、「作詞作曲 世界のみんな」という歌を、いつか、みんなで歌えるといいな、と思います。
聴いてくださって、どうもありがとうございました。
いんやく りお
(全国中高生イベント「ナキワラ」沖縄本選スピーチ部門 2015年8月31日 てだこ大ホール/浦添市)
Posted by いんやく りお Rio Inyaku at 21:00│Comments(0)
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