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2020年02月22日

「進路は我が道 ~すじみちを生きる~」

 高校卒業を前にして、記念の動画を作りました。4分です。よかったらご覧ください!



 高校卒業を前にして、将来の希望を聞かれると、ぼくは「ミュージシャンになりたいです」と答えています。でも、厳密にいうと、違います。

 ぼくは、ただ、「いんやくりお」で、あり続けたいだけです。そのビジョンは、すでに完成されていて、ぼくは、その延長線上に生きるだけです。進学や就職は、表面的なことに過ぎず、本質の問題ではまったくありません。

 「いんやくりお」を生きていると、そのときどきで、いろいろなことがあります。子どもの頃、ぼくはお母さんに頼んで、ぼくの言葉を、詩集にしてもらいました。たくさんの人に読んでもらって、さまざまな出会いがありました。

 9歳から、ぼくは缶から三線に夢中になりました。14歳からは、音楽活動を通して、貴重な経験をしました。楽しい時間を過ごしながら、だれかの役に立つのは、幸せなことだと思いました。

 「ぼくがぼくとして生きることが、表現活動になる」。それが、ぼくの、生きる道です。それを実現するために、ぼくは、自分自身を見つめてきました。さまざまな経験をする中で、「どういう自分でありたいか」も、考えてきました。

 ぼくは、定型発達ではありません。脳神経の多様性は、「ニューロ・ダイバーシティ」と呼ばれます。このような多様性があるからこそ、人類は生きのび、豊かな文化を育んできました。ぼくは、自分の個性を、とても気に入っています。

 たとえば、聴覚過敏です。ぼくの耳は、プリズムのようなもので、複数のパートがある楽曲では、それぞれのパートが、分かれて聞こえます。ソロメロディでは、倍音が聴こえます。また、相対音感があるので、曲を聴いた瞬間に、調弦を合わせることができます。

 ぼくはADHDで、興味が、次から次へと飛んでいきます。三線を始めてから、ギター、エレキギター、ベース、ドラム、シンセサイザーにも、興味が広がりました。コンピューターミュージック制作をきっかけに、リミックス、アレンジ、動画編集も始めています。

 ぼくの学び方は、そのときどきの興味を、思うぞんぶん伸ばしていく、という方法です。ひとつのジャンルに、集中することはありません。だからこそ、ぼくに到達できることがあります。

 ぼくが、多くの人と違うのは、発達だけではありません。ぼくは、生まれたときから、心臓と肺に疾患があります。生活を送るうえで、注意しなければならない点もあります。それによって、ぼくは自分をたいせつにすることを、深く学んでいます。また、福祉関係で出会った人たちから、誇りをもって生きることを学びました。

 ぼくはこれからも、表現活動を楽しんでいきたいです。それは、ステージだけではありません。楽曲制作、スタジオ運営、学び舎づくり、政治への関わりなど、そのときどきで、スタイルが変わってくると思います。そして、いずれは、心や体に個性のある人たちをまきこんだプロジェクトを、世界に発信していきたいです。

 どんな感覚、どんな体をもっていても、ぼくたちは、生きているだけで価値があります。楽しく人生を生きることは、人としての生まれながらの権利です。自分が幸せに生きながら、周りを幸せにすることが、人生のすじみちだと思います。

 ぼくの名前は、理生といいます。「すじみちを生きる」という意味です。ぼくは、自分の名にふさわしい人生を歩むための、責任を果たしていきます。ぼくの成長に関わって下さった、すべての皆さんに感謝します。ありがとうございました。


 いんやく りお



  
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Posted by いんやく りお Rio Inyaku at 13:48Comments(0)音源制作/レコーディング近況